マンオブスティールを見た件

「ロビーすごい人だ。なんか中高生の女の子が多いぞ」

「ここは中高年多いな・・・」

 

というわけでファーストデーだったのでマンオブスティールを見てきました。

日曜だったのですごい人、特に若い女性が多かったです。

最初「ガッチャマンか!?」と思ってましたが、

「謎解きはディナーの後でが売り切れた」とのアナウンスがあったのでたぶんそれ見に来たんでしょう。上映はひと月前に始まってたみたいだけどすごい人気ですね。

 

MoSの上映室もほぼ満席で客層は若いカップルから中高年まで広い年齢層が居て特に中高年が目立ってましたが家族連れはいませんでした。中高年は初代スーパーマンを見た世代かな?

内容としては1のカル・エルがクリプトンを旅立つところ、2のゾッド将軍が反逆罪で捕まり幽閉されるところ、でクラークが苦労しながらスーパーマンとして活動を始めるところからゾッド将軍との戦いが繰り広げられるといった旧作1,2のいいとこ取りな感じ。

旧作のドナー版の2を骨組みにしつつ弱体化というワードは冒険編の2の要素も含まれている気がしました。スーパーマンが飛ぶ能力を発揮する直前に2,3度ハイジャンプをしたのはフライシャーのアニメをオマージュしてるんじゃないかなと。

ゾッド将軍といえば冷徹ながらどことなく抜けたとこがあってその間がギャグっぽいという演出が旧SM2でされましたが、ノーランDCの世界ではどシリアス一辺倒で冷酷なキャラに。副官のフィオラもなかなかエロ格好良かったです。旧作で3人チームのパワー馬鹿担当のノンちゃんは居なかったけどスモールヴィルの商店街のバトルの際にいたでかいのがたぶんノンちゃんだと思う。喋らなかったし。

ド派手なバトルシーンも良かったですが、スーパーマンの旧作ではそれほど描かれなかった家族ネタが非常に盛り込まれてたのが目立ってました。逆にロイスとの恋愛描写はえらくさっぱりしてた印象。スーパーマンのオリジンとして見ればちょうど良いですが。アニメとか旧作で余計な事してピンチになるロイスというより、未知の存在との接触が出来る存在で協力者で理解者というポジションはかなり良かったです。

そんでラッセル・クロウの演じるカル・エルの親父ジョーが今作ではかなりおいしいキャラに。マーロン・ブランドが演じる旧作でもスーパーマンとしての導きや迷いが出た際に助言を与える圧倒的な存在感のキャラクターですが、今作ではアクションありバトルありのスーパーパパに。マーロン・ブランドでは出来なった元気なジョーを生み出したのは非常にインパクトがありました。

旧作ではぼんやりあっさりと描かれていたクリプトン星もCGのおかげで具体的なイメージで描かれてました。クリプトンは科学とファンタジーとディストピアが入り組むステキな星に。

ほか幼いクラークが能力が発現して怯える描写やすんごいドラマティックなジョナサンとの別れなど旧作で足りてなかったオリジンを徹底的に描くという事は成功したと思います。

バトル。

もはやなんどめだ地球の危機。旧作2ではゾッド将軍たち3人がスーパーマンを

「KNEEEEEL!!」させましたが今回は具体的にクリプトンの遺産兵器で地球を攻撃します。アベンジャーズの時よりヤバそうでしたがその後割とすぐ復興したみたいです。特撮にそれツッコむのは無粋か。

しかしあのときゴッサムはどうなってたんでしょう。やっぱりヒャッハー状態だったんだろうか。

 

総合的には痒いところに手が届き「空飛ぶ範馬勇次郎で性格はキュアハートばりにぐう聖」というキャラクターを「苦労しながら成長する若いヒーロー」として描いたMoSは素晴らしいと思います。アメコミの知識も必要無く家族という見やすいテーマが根底にあるので間違いなくオススメな映画です。